こんにちは。ときうかぜです。
最近発見した自宅サーバーで簡単にアプリを構築できるめちゃくちゃ便利な方法を紹介します。Minecraft,Factorio,Gitlab,GROWIといったアプリをスタートアップスクリプトを使用してかんたんに構築できます。
なお、この記事に書かれているすべての手順を試す際には、自己責任でお願いします。
怠惰な猫
世の中には様々なOSS(オープンソースアプリケーション)のサーバーアプリケーションが存在します。種類もゲームや仕事効率化、メールやファイル共有など多岐にわたります。
これらを安く利用したいと思ったとき、自宅サーバーはコストをかなり抑えられるよい手段だと思います。一方でアプリケーションの構築にはアプリケーションに関する幅広い知識が必要になります。
例えば…
- アプリケーションが依存しているほかのアプリやパッケージのインストール
- 自動起動の設定
- 自動更新の設定
- その他、アプリケーションに関する細かな設定
公式のドキュメントが日本語で網羅的にしっかりと書かれていればへっちゃらですが、現実は非情です。
全部自動でやってくれてもいいのに...
何度思ったことでしょう。
と、そんなことを考えていたら見つけちゃいました。しかも、まあまあしっかりとしたドキュメント付きで。
スタートアップスクリプト
それがこちらです。
あ、サクラサーバーの宣伝じゃないですよ?これを自宅サーバーで使うんです。
さくらサーバーのスタートアップスクリプト
本来、スタートアップスクリプトとはサクラVPSを起動するさいに読み込ませて、簡単にアプリケーションを構築・運用するものです。
これをコピーして自宅サーバーで動かします。公式のスタートアップスクリプトには、しっかりとドキュメントも用意されています。
例えば、Minecraftのドキュメントはこちら。
ゲームの項目には、Minecraft java版/統合版やFactorioがみえます。
ほかにも公式のスクリプトはありますし、ユーザーが公開したものもあります。
スクリプト本体は、ログインを行うとみることができます。
これらを自宅サーバーで使用する手順を紹介します。
スタートアップスクリプトを公開しているところはほかにもありますが、サクラサーバーが一番っぽいです。下記はConohaのGithub。ConohaもVPSを契約すると自動で構築が済むので、裏では動いているのでしょうが、すべて公開はしていない模様です。
さくらインターネットのリポジトリもおいておきます。
使用にあたって
スタートスクリプトを使用する方法です。
MInecraft(統合版)とfactorioのスクリプトが動くことを確認しています。
他のスクリプトでも多分動くと思いますが、試してみてください。
なお、スタートスクリプトはさくらサーバーのVPSにログインすることで閲覧できます。
環境はubuntuです。
sshを使用して、操作端末ではブラウザからスタートアップスクリプトを閲覧できる想定です。
ユーザーの追加
スタートアップスクリプトはユーザーがubuntuであることが条件になっています。
よってubuntuのユーザーが必要になります
ユーザーがubuntuでない場合はユーザーを追加します。
画面にしたがってpasswordを設定します。その他の設定は空欄でもOK。
# ubuntuユーザーを追加
sudo adduser ubuntu
ユーザーがsudoを使えるようにします。
管理者権限は、必要であれば適宜つけてください。上記のようにコマンドの前に「sudo」を入れます。
# sudo groupにubuntuを追加
gpasswd -a ubuntu sudo
ファイルの実行
ファイルを作成し、スクリプトをコピペして実行します。
実行には権限が必要です。
# ファイルの作成
nano start-up-script.sh
ファイルが開きます。
- スタートアップスクリプトをペーストする
- 「ctrl + x」
- 「Y」
- Enter で保存
# ファイルに実行権限の付与
chmod 700 start-up-script.sh
# スクリプトの実行
./start-up-script
以上で設定が完了です。
他の方法に比べて爆速です。
まとめ
この記事では、さくらサーバーのスタートスクリプトを使用して自動起動設定(systemd)やセキュリティ設定(ufw)をふくむ導入をサッと完了できる方法を紹介しました。
スタートアップスクリプトの利点は、さくらサーバーのエンジニアによって作成された公式スクリプトを使用できる点です。面倒な設定をほぼほぼおこなってくれるうえに、アップデート手順などの方法が記載されたドキュメントも公開されています。
しかし、サーバーをインターネットに公開する場合はセキュリティ設定などは再度確認しましょう。
いくらスクリプトを提供しているといっても、結局のところは自己責任です。
今後とも活用できそうです!
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